概要
・(作成中)
より詳細にいえば・・・
「自然と人間の関係性」という地理的な見方・考え方に即した区分:
自然圏(上部4圏)と人間領域(下部5領域)に区分して整理することができる
1.問題の認識
・問題を生み出す「構造」(要素の関係性)を可視化する
・要素の「つながり」を辿りながら,問題発生の「プロセス」を明らかにする(問題のプロセスを認識することは解決の第一歩)
・要素の「つながり」を辿ると,問題全体における各要素の役割(「機能」)を明らかにできる(どの要素を改善(介入)したら問題は解決に向かうかを判断する際に役立つ)
2.問題の解決策(調整案)の考案
・そのまま放置するとどうなるのか?(非介入シナリオ)
・最悪なシナリオだけは避ける。
・急激な変化は,大きな影響を引き起こす可能性がある(※圏・領域ごとに適した時間軸があるため)
・順応的な解決策を考える(問題解決のために、「ずらす」べき関係性を可視化し考える※順応的ガバナンス)
※ずらす・・・問題の組み換え(参考キーワード「順応的ガバナンス」宮内泰介)
<漏れなく重複なく>
MECE (mutually exclusive and collectively exhaustive)で全体集合を捉えやすくしている
ウェビングマップ,コンセプトマップ,ネットワーク図,チャート図
利点
・アイデアを拡散させるようなブレインストーミングに向いている
・物事のつながりが意識される
課題
・「地理の見方・考え方」を育むか不明
・表現ツールではあるが,思考ツールとして活用することが困難
・要素が平板かつランダムに配置されるため,要素の重要度が読み取りにくい
・異なる2つの課題をモデル化した場合,共通の基準や枠組みがないため比較が困難
ドイツの地球環境変動諮問委員会(BWGU)は1990年代,地球環境変動に対する戦略構築論としてシンドロームアプローチ(Syndrome Approach)を開発し,複雑な事象を整理するために関係構造図を用いました。
この関係構造図は,持続可能な開発を考える上で必要な「自然・経済・社会」のバランスをより精緻に考えるためのツールであり,地理教育でいうところの「自然と人間の関係」を可視化するツールでもあります。そのため,本研究会の実践でも活用実践例があります。
なお,ドイツの地理の教科書にも登場し,授業でも用いられています。ESDとしても取り上げられています(Transfer 21プロジェクト)。
英語では,Cube(キューブ)とも呼ばれます。
(余談)