理教育システムアプローチ研究会は,地理教育において重視されてきた「人間と自然の関係」の重要性を改めて見直し,システムという観点から地理の授業開発や理論研究を進めている研究会です。

2015年1月に研究会をスタートして以来,小中高大の教員と研究者の連携により運営しています。

およそ月に1度、研究会を開催しています(基本的には都内。2020年以降はオンライン)

 

SDGs(持続可能な開発目標)そしてESD(持続可能な開発のための教育)を可視化しながら前に進めていくためのカギがシステムアプローチであるとの認識を持ち,研究と実践を進めています。

発起人 泉貴久,梅村松秀,宮崎沙織,山本隆太

・当研究会では自由に参加し交流することが目的の一つでもあるため、会員登録や参加費をとっておりません。

・情報交換は主にFacebookを通じて行っております。

・古今書院の月刊「地理」にて連載(2018年~2019年)  http://www.kokon.co.jp/

・本研究会は「日本地理教育学会 公認研究グループ」(2018/19年度)

・本研究会のワーキンググループが「日本地理教育学会 公認研究グループ」(2021/22年度予定)

「システムアプローチで考える地理教育」(古今書院「地理」)連載


  1. 梅村松秀, 泉貴久, 山本隆太, 宮﨑沙織. 2018. システムアプローチとは. 地理 63(2), 106-110.
  2. 山本隆太, 梅村松秀, 宮﨑沙織, 泉貴久. 2018. 英米独の地理教育におけるシステムアプローチ. 地理 63(3), 104-109.
  3. 金田啓珠. 2018. システムの思考で捉えた山形県上山市のクアオルト. 地理 63(4), 98-103.
  4. 田中岳人. 2018. システム思考を用いた授業-地球的課題「アラル海の縮小」. 地理 63(5), 103-109.
  5. 泉貴久. 2018. 開発コンパスを活用したシステム思考を育む地理授業-「チョコレートから世界が見える」の実践プランの提案. 地理 63(6), 100-105.
  6. 阪上弘彬, 山本隆太. 2018. 「システム」をカリキュラムの目線からみる-ドイツの場合- 地理 63(7), 104-109.
  7. 中村洋介. 2018. 関係構造図による比較地誌と熱帯林の縮小 : 東南アジア・アフリカの熱帯地域. 地理 63(8), 108-113.
  8. 吉田裕幸, 山本隆太. 2018. 持続可能な社会の構築にむけた地理授業「システム思考で日本の将来を考える」 地理 63(9), 105-109.
  9. 今野良祐. 2018. システムアプローチによる地理ESD教材のつくり方:「さぬきうどん」を事例として. 地理 63(10), 102-107.
  10. 長谷川正利. 2018. 中学世界地誌「アメリカ合衆国」でのループ図を用いた授業実践. 地理 63(11), 100-105.
  11. 河合豊明. 2018. 「土砂災害と砂浜後退の関係」をループ図で考察させる. 地理 63(12), 88-93.
  12. 山本隆太. 2019. ソマリアの海賊問題で「昨日の解決策が今日の問題を生む」を考える. 地理64(1), 108-113.
  13. 宮崎沙織. 2019. 社会構造やパラダイムに気づくことの重要性. 地理64(2), 110-115.
  14. 山本隆太, 泉貴久. 2019. 地理教育におけるシステムアプローチの現在地. 地理64(3), 102-107.

研究会メンバーの学会等での発表


研究会メンバーによる論文


  1. 阪上弘彬 2020 . 地理学習におけるシステムの観点―新学習指導要領等の検討から― 地理科学74(3), 107-115.
  2. 梅村松秀 2020. 「持続可能な開発のための地理教育二関するルツェルン宣言」の再読 ー「人間‐地球」エコシステムが提起する事― 地理科学74(3), 116-126.
  3. 山本隆太 2020 . スイス・ドイツの「地理システムコンピテンシー」(GeoSysKo)の特性 -実証試験問題の分析ー 地理科学74(3), 127-137.
  4. 藤澤誉文 2020 . 国際バカロレアでシステム思考力を育成する―地理教育の実践へ向けて― 地理科学74(3), 138-147.
  5. 小河泰貴 2020 . システム思考を用いた地域的諸課題の考察 ―地域調査の実践を通して―  地理科学74(3), 148-157.
  6. 中村光則 2020 . システム思考で地域的諸課題を考察する高校地理学習 ―地域での危険回避を扱う単元「防災」と「防犯」の開発と実践ー 地理科学74(3), 158-170.
  7. 河合豊明 2020 . システム思考で地球的課題を考察する ―オゾンホールを題材とした地理授業実践―地理科学74(3), 171-179.
  8. 泉貴久 2020 . システム思考に基づいた高等学校地理における地球的諸課題の解決と社会参加を目指した授業実践 ―単元「チョコレートから世界が見える」を通して― 地理科学74(3), 180-191.
  9. 泉貴久 2019. システム思考及びマルチスケールの視点を活用した 高等学校地理授業実践の成果と課題:-単元「スマートフォンから世界が見える」を通して-新地理 67(1), 28-53.
  10. 山本隆太・田中岳人 2015. 地理学習におけるシステム思考を導入したESD授業実践 -「アラル海の縮小」を事例として- 教育と研究35, 57 - 78.

中村洋介 2023. 地理教育を通じた自然と人間の関係へのシステムアプローチ. 博士学位論文(2023年4月、駒澤大学)

過去の講演会・セミナー


講演会 山下脩二 学芸大学名誉教授

システムについて

2015年12月25日16時~ 早稲田大学16号館410教室(終了)

  

講演会 アクセル・ゲールマン ドレスデン工科大学教育学部教授

コンピテンシー志向の授業への転換」(ドイツ語・通訳あり)

2016年7月23日(土) 16時から18時半 専修大学神田キャンパス7号館8F781教室(終了)

  

日本地理教育学会2018年6月例会 (報告

 アーミン・レンプフラ―教授 スイス・ルツェルン教育大学地理教育におけるシステムコンピテンシーモデルの開発(ドイツ語・通訳あり)

 今野良祐(筑波大学附属坂戸高)世界遺産をテーマとした地理授業とシステムアプローチ

   2018年6月24日(日)13:30~17:00 早稲田大学(早稲田キャンパス)11号館506教室(5階)
  

講演会 堀 信之 東京都立大学名誉教授

システム思考を視座とする地理学的研究の展開
2018年9月29日 専修大学神田キャンパス1号館ゼミ56教室

  

地理科学学会2018年度秋季学術大会(第35回シンポジウム)

テーマ:システム思考をはぐくむ地理学習-ESDで問われているもの

日 時:2018年11月10日(土) 10:00~17:00

会 場:広島大学東千田キャンパス未来創生センター(広島市中区東千田町1-1-89)

http://www.chiri-kagaku.jp/meeting/symposium/syampo18-A.html 

 

阪上弘彬(兵庫教育大学):地理学習におけるシステムの観点―新学習指導要領等の検討から―
梅村松秀(ERIC国際理解教育センター):SDGsと地理教育―ルツェルン宣言‘人間‐地球’エコシステムから―
山本隆太(静岡大学):ドイツにおける地理システムコンピテンシーの開発と教材化・実践化
藤澤誉文(高知県立高知西高校):国際バカロレアでシステム思考力を育成する―地理教育の実践へ向けて―
小河泰貴(岡山県立津山高校):システム思考で地域的諸課題を考察する―地域調査の実践と課題―
河合豊明(品川女子学院):システム思考で地球的諸課題を考察する―オゾンホールを題材とした授業実践―
中村光則(広島県立呉宮原高校):システム思考で地域的諸課題を考察する―地域での危機回避を扱う授業実践―
泉 貴久(専修大学松戸高校):システム思考で地球的諸課題を考察する―「チョコレートから世界が見える」の授業実践を通して―
コメントと討論 堀 信行(首都大学東京名誉教授), 𠮷水裕也(兵庫教育大学) 

 

 

日本地理教育学会2018年11月例会

テーマ:システムアプローチの理論と実践(2) つなげて総合する地理のシステム思考

日 時:2018年11月25日(土)13:30~17:00

会 場:日本大学経済学部 7号館9階 7091教室

佐々木智章(早稲田大学高等学院)中学校における関係構造図を利用した授業  ―南米の熱帯雨林について考える―
中村  洋介(公文国際学園中等部・高等部)中学・高校地理でのシステム・アプローチの活用実践例  ―世界の環境問題とその関連テーマにおける実践―
山本隆太(静岡大学)地理的事象をシステム思考で捉えるワークショップ「システムの糸口さがし」

 

 

日本地理教育学会2019年1月 群馬例会

テーマ:システムアプローチの理論と実践(3)地域学習とシステムアプローチ

日 時:2019年1月27日 13:30~16:30

会 場:群馬県庁昭和庁舎21会議室(群馬県前橋市)

関谷 友彦 (下仁田ジオパーク推進協議会)下仁田ジオパークを活用した地域学習「下仁田学」
坂口 豪(浅間山北麓ジオパークガイドの会/首都大学東京・院)浅間山北麓ジオパークを活用した中学での地域学習
宮崎 沙織(群馬大学)システムアプローチを活用した地域学習の在り方

コメント:志村 喬 (上越教育大学)

  

日本地理教育学会2019年大会研究グループ会合

トーマス・ホフマン ドイツ・バーデンビュルテンベルク州 ギムナジウム上級地理教員

「地球的課題をテーマとした解決志向型授業をつくる」"Teach global challenges solution-oriented“

日時 2019年8月23日(木) 13:10~15:10

場所 常磐大学(茨城県)

主催    日本地理教育学会,日本地理教育学会地理教育システムアプローチ研究会

 

第50回研究会特別講演会 佐藤真久 東京都市大学教授

正解のない問いとともに生きる時代に求められる地理教育〜DESDの経験を生かし、SDGsの本質を捉える

日時 2019年10月5日18時~

 所 専修大学神田キャンパス7号館774教室(参加無料、先着30名程度)

 

第55回講演会 高橋敬子 未来のためのESDデザイン研究所

「システム思考と気候変動教育」

日時 2020年5月23日(土)18時~20時