システムアプローチに関する用語解説です。
システムにおける要素の関係と構造とを可視化する思考ツール。詳しくはこちら。
事象をNEWSで整理するモデリング。N : Nature, E : Economy, W : Who decides?/ Welfare, S : Society.
相互につながっている一連の構成要素の集まりのことを指す。システムの構成要素は構造を形作るとともに、その構造は総体としての挙動(振る舞い)を示す。
古典ギリシア語では共に(sy)立つ(stems)の意味。
システムの見方・考え方(システム思考やネットワーク思考)に基づき、複雑な物事を理解し対処すること。システムズアプローチとも言われる。
一言で言えば、「相互関係から成り立っている構造を把握することと、その構造が生み出す全体的な挙動を捉える方法」
・相互関係 を理解することとは,事象の間のつながりを理解すること。事象の「関係」と「構造」を捉えること。
・全体 を理解することとは,事象の相互関係が過去ー現在ー将来という時間軸の中でどのような「振る舞い」(behavier)を見せるかを理解すること,予測すること。相互関係が生み出す,システムのダイナミックな振る舞いを捉えること。
システムとしての複雑さは、その振る舞いの複雑さであり、予測の困難さである。
要素が多いと複雑になるともいえないため、一般的に使う複雑とは若干意味が異なる。要素が少なくとも複雑になりうるし、反対に、要素が多くとも複雑ではないシステムもある。
世界は複雑化している.複雑さは現代世界の属性の一つであり,どうやってコントロールするかが現代的課題.
Non sequitur. SIMPLE BUT WRONG VS COMPLEX BUT RIGHT. Wiley Miller. http://www.gocomics.com/nonsequitur/2016/01/20
「簡単だが間違っていることと,複雑だが正しいこと。選ぶならどちら?」
Thinking through Geographyにおける学習方法としてのミステリー。詳細はこちら。
システムの見方・考え方(システム思考やネットワーク思考)に基づいて、地理的事象・課題の構造(システマティック:要素と関係性)と,挙動(システミック:時間経過によるシステムの変化)を理解し、世界を観察・考察する教育/学習方法(Mehren et al. 2016)
「地域や現代的課題について、そこでの地理的な諸事象の「相互関係」と、相互関係が積み重なってできている「全体」の振る舞いを考える方法」
システム思考を用いて複雑なシステムの構造に気づかせるとともに、構造が生み出すシステムの全体的な挙動を理解し,システムに適応した形での持続可能な課題解決を考える資質・能力
参考:ドイツ語圏の地理システムコンピテンシー
システムのフィードバックループを考えるための思考ツール
システムにおけるストック(貯蔵)とフロー(流れ)を考えるための思考ツール
(レンプフラ― アーミン 2018. 地理教育におけるシステムコンピテンシーモデルの開発. 新地理66(3), 41-48)
システムシンキング:教訓「ボルネオの猫」の物語
物事の相互依存関係を理解していないと、解決策がより多くの問題の原因となる
良い問題解決方法を見つけようと思うなら、シンプルな問いに対しても複雑で内省的な思考が必要
問題の解決をデザインする
ピーター・センゲへのインタビュー
システム思考論理の紹介