1)日 時: 8月21日(土) 14:00-16:00(Zoomでの会議形式で開催 )
2)テーマ: グローバルな地理教育で問われる見方・考え方 システム思考で地理を学ぶ
3)趣旨:
資本主義による格差や気候変動の問題が顕在化している現在、「システムの転換」が求められている。またその対策であるSDGs(持続可能な開発目標)では、問題のつながりや階層性が指摘された上で、各種の問題の同時解決が目指されている。こうした現代的な諸問題の理解ならびに解決には、事象をつなげて捉えるシステム思考が欠かせない。地理教育では従来よりつなげる視点は保持しているが、現代的な問題に向き合うためには不足している視点もある。本シンポジウムでは、システム思考の理論とともに中高での授業実践を報告し、議論を深める。
4)プログラム:
14:00~14:05 趣旨説明 山本隆太(静岡大学)
14:05~14:20 報告1 梅村松秀(ERIC国際理解教育) 幼少期におけるシステム思考のスキル・能力の育成
14:20~14:35 報告2 長谷川正利(桐蔭学園) 中学生にループ図描画でシステムアプローチ ―世界地誌「アメリカ合衆国」での実践―
14:50~15:05 報告3 田中岳人(同志社女子中高) 関係構造図を用いて解決策を考える―「アラル海の縮小」を事例として―
15:05~15:20 報告4 金田啓珠(山形県立東桜学館高等学校) 将来の地域のあり方を関係構造図を用いて考える ―山形県上山市の事例―
15:20~15:30 コメンテーター 金玹辰(北海道教育大学)
15:30~15:55 総合討論
15:55~16:00 総括 阪上弘彬(兵庫教育大学)
・絵本にみるシステム思考
・幼小の段階におけるシステム思考の研究はトルコ・ドイツ、イスラエルなどで先行研究あり
・ループ図を使った学習
・関係構造図を使った学習:地球的諸課題
・関係構造図を使った学習:生活圏
質疑
・地図の活用、場所の理解は?
Q1. システム思考と問題解決はどのような関係であるのか。
Q2.システム思考を促すためにどのような工夫が必要なのか?
Q3.システム思考において、(力強い)地理的知識はどのような役割を果たしているのか?
・システム思考を図るのか(=プロセスを評価)、システム思考の結果を図るのか(=形成された認識を評価)、あるいはその両者なのか
・システム思考を育成・活用できるために教師は何が必要?(≒教員養成・研修に携わる人には何が必要、何をなすべき?)
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